地元民が語る加古川ネタ知っとう?
神社とお寺、そして戦国時代の城跡がひとつの場所に!東神吉に残る歴史と珍しい石仏を訪ねて
【地元民が語る加古川ネタ知っとう?】は、加古川の地元民だからこそ知るスポットやイベントの情報を突撃取材し、加古川の魅力を発信していくコーナーです。
【神吉神社・常楽寺】
【神吉神社・常楽寺】
こんにちは!
加古川のまちを歩きながら、地域の歴史や自然、ちょっと気になるスポットを紹介している「ご当地ライターまっすん」です。
今回訪れたのは、加古川市東神吉町神吉にある 神吉神社。
加古川のまちを歩いていると、「こんなところに、こんな歴史が残っていたんだ!」という場所に出会うことがあります。
今回の神吉神社も、まさにそんな場所でした。
一見すると地域の静かな神社なのですが、境内を歩いてみると、神吉城、戦国時代、菅原道真、珍しい石仏、そして神社とお寺が隣り合う不思議な景観まで、次々と気になるものが現れます。
神社なのに、すぐ隣には立派なお寺!
境内に入ってまず印象に残ったのが、たくさんの墓石と、その奥に見える大きなお寺の建物です。
「ここは神社だったはずでは……?」
と思ってしまいますが、隣接しているのは浄土宗の常楽寺。
実はこの一帯は、戦国時代に神吉城があった場所として知られています。
加古川市の資料によると、天正6年(1578年)、神吉城主・神吉頼定は織田方の大軍を迎え撃ちました。
織田軍には丹羽長秀、滝川一益、明智光秀、荒木村重らの名も伝わっています。
何気なく歩いているこの場所が、約450年前には戦いの舞台だったと思うと、景色の見え方まで変わってきます。
【神吉神社・常楽寺】
■ 神吉神社には七柱の神様が祀られています
神吉神社は、菅原道真公を主祭神とし、御歳神、豊受比売神、御年神、池鯉鮒神、市杵島姫神、金山彦神が祀られています。兵庫県神社庁にも、これら七柱の祭神が記録されています。
現地の由緒書きによれば、常楽寺の守護神として太宰府天満宮から勧請された菅原大神などを、明治27年(1894年)に神吉城跡へ合遷座。
その後、地域に古くから祀られてきた神々も合祀され、現在の姿になったそうです。
学問・知恵、農業、開運などの神様として地域で大切にされてきた神社なんですね。
【神吉神社・常楽寺】
■ そして、まっすんが気になったのが「石仏」
今回、特に足を止めてしまったのが石仏です。
現地の説明板によると、この石仏は石棺材を利用して造られたもの。
普通の石仏のように石の表面へ仏像を彫っただけではなく、台となる石棺材全体に手を加えて形を整えているのが特徴で、説明板には「市内で唯一のもの」とあります。
さらに銘がないため正確な年代は分からないものの、室町時代以前のものではないかと説明されています。
古い石を別の用途へ生かし、そこへ祈りの対象となる仏様を刻む。
石そのものの歴史まで想像すると、かなり面白い文化財です。
【神吉神社・常楽寺】
■ 境内にはお地蔵さんも
さらに歩いていくと、赤い前掛けをした大きなお地蔵さんと、小さなお地蔵さんたちにも出会いました。
墓地の入口付近には、宗空地蔵も祀られています。
地域に伝わる話では、宗空は江戸時代、村同士の争いを鎮めるために自らを犠牲にした人物とされています。
こうして歩いてみると、この場所には神吉城の武将だけではなく、名もなき地域の人々の祈りや記憶まで重なっているように感じます。
【神吉神社・常楽寺】
■ 常楽寺には神吉城主・神吉頼定のお墓も
そして神吉神社と合わせて見ておきたいのが、隣接する常楽寺です。
境内には、神吉城主だった神吉頼定の墓があります。
神吉城は天正6年(1578年)、織田軍との激しい戦いの末に落城。
現在の静かな境内からは想像しにくいですが、この地域が播磨の戦国史の舞台だったことを伝える貴重な場所です。
■ 神社・お寺・城跡が一つの場所に重なる加古川の歴史スポット
今回歩いてみて印象的だったのは、単に「古い神社がある」というだけではないことでした。
神吉城跡があり、城主のお墓があり、常楽寺があり、神吉神社があり、石仏やお地蔵さんが残っている。
神仏、城、地域の信仰が一つの場所に折り重なっています。
有名な観光地を巡るのも楽しいですが、こうした地域の神社やお寺をゆっくり歩いてみると、普段何気なく通っている加古川のまちにも、何百年という時間が積み重なっていることに気づかされます。
【神吉神社・常楽寺】
神吉神社へ行かれた際には、ぜひ神社だけで帰らず、常楽寺・神吉城跡・神吉頼定の墓・石仏・宗空地蔵なども探してみてください♪
またひとつ、加古川の面白い場所を発見しました!
ご当地ライターまっすんでした♪
■ スポット情報
名称:神吉神社
所在地:兵庫県加古川市東神吉町神吉1413-1
主祭神:菅原道真公
例祭日:7月25日
周辺・隣接:常楽寺、神吉城跡、神吉頼定墓など
※寺社・墓地は地域の信仰の場です。見学・撮影の際は参拝者や墓参の方への配慮をお願いします。
【 記事作成日 2026年8月31日 】
▼ 「加古川市」が紹介されている動画はこちらから!! ▼
《 下記のポイントは要チェック 》
1. 神吉城跡の歴史を感じるべし!
2. 神吉神社の絵馬や奉納物を見上げるべし!
3. 珍しい石棺材を利用した石仏を探すべし!
4. 隣接する常楽寺と神吉頼定の墓も巡るべし!
5. お地蔵さんや石灯籠など境内の石造物にも注目すべし!

【ご当地ライターまっすん】
【加古川ご当地ライター まっすん(増田真人)プロフィール】
高校まで加古川で育ち、大学は東大阪の近畿大学へ進学。人生の約20年間を加古川で過ごしました。
20代から30代前半にかけては大阪・神戸で勤務し、ビジネス経験を積んだ後、2012年より加古川駅前にて「会員制レンタルオフィス ~エリンサーブ~」の立ち上げに参画。
現在は起業支援を軸に活動しながら、複数の事業を同時に展開する“パラレルワーカー”として、地域に根ざした仕事づくりに取り組んでいます。
ご当地ライターとしては、加古川の魅力や人・場所・文化を発信し、地域と人をつなぐ役割を担っています。
▼ 東加古川で運営している「ちいさな駄菓子屋さん」はこちら!
▼ 増田兄弟が手がける加古川の出張撮影サービスはこちら!
▼ 加古川の苔屋さんはこちら♪
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

【加古川まち歩き】お寺の境内に神社!?東神吉町「神吉神社」で出会った神吉城の歴史と珍しい石仏
神社とお寺、そして戦国時代の城跡がひとつの場所に!東神吉に残る歴史と珍しい石仏を訪ねて

【地蔵盆の季節に訪ねる加古川】身代わりになって胴を斬られた!?西国街道に残る「胴切れの地蔵」
今も地域で受け継がれる地蔵盆と、不思議な“身代わり地蔵”の伝説を、ご当地ライターまっすんが訪ねました。

田園風景の中に残る約1300年前の記憶。加古川市・中西廃寺を訪ねて
巨大な「塔の心礎」が語る白鳳時代の加古川――身近なまちに眠る古代寺院の痕跡を、ご当地ライターまっすんが歩く