地元民が語る加古川ネタ知っとう?
加古川本町商店街のほぼ中央に位置する国の登録有形文化財になります。
【地元民が語る加古川ネタ知っとう?】は、加古川の地元民だからこそ知るスポットやイベントの情報を突撃取材し、加古川の魅力を発信していくコーナーです。
【神田家住宅洋館】
【神田家住宅洋館】
こんにちは、ご当地ライターのまっすんです!
今回で、329記事目の掲載♪
加古川本町商店街のほぼ中央に位置する、ひときわ異彩を放つ建物——
「神田家住宅洋館」を取材してきました。
商店街の中に突然現れるこの建物。
一見するとコンクリート造の古びた洋館ですが、実はその内側にはもっと奥深い歴史と構造が隠されています。
結論から言うと、ここは国の登録有形文化財。
そして、加古川の近代化の息吹を今に伝える、貴重な建築です。
【神田家住宅洋館】
■ 商店街の中に現れる“異質な存在”
本町商店街を歩いていると、どこか昭和の面影を残す風景が続きます。
そんな中で、この建物は明らかに“違う空気”をまとっています。
・グレーの外壁
・丸みを帯びたアーチ型の玄関
・縦長の窓
・外階段とバルコニー
どこかヨーロッパの建築を思わせるような佇まい。
実際に近づいてみると、
「ただの古い建物ではない」ことがすぐに伝わってきます。
■ 実は“レンガ造り”という驚きの構造
見た目は完全にコンクリート。
しかし実際は——
レンガと鉄筋コンクリートの混構造り
外壁がモルタルで塗られているため、RC造のように見えるだけなんです。
この“見せ方”こそ、当時の近代建築の特徴。
つまりこれは、
「西洋建築を取り入れたい日本の職人たちの工夫」
とも言えます。
【神田家住宅洋館】
■ 大正時代に建てられたモダン建築
この建物が建てられたのは大正時代(1912~1925年頃)。
当時の加古川は、
・旧山陽道の宿場町
・商業が盛んな地域
・近代化の波が入り始めた時代
そんな背景の中で、この洋館は誕生しました。
■ 神田家とは何者か?
この建物の所有者である神田家は、もともと
・染物屋
・瀬戸物屋
・レンガやタイルの販売業
を営んでいた商家でした。
つまり、
「建材や文化の最先端に触れていた商人」
だからこそ、このような洋館を建てることができたと考えられます。
【神田家住宅洋館】
■ この建物の役割とは?
神田家住宅洋館は、単なる住居ではありません。
・応接施設
・倉庫
・商業機能の一部
として使われていたとされています。
つまりこれは、
「ビジネスのための洋館」
当時の商人が“見せる空間”として作った建築です。
■ 内部構造も面白い
建物の構成は非常にユニークです。
・1階:和室(約10畳)
・2階:洋室(約12畳)
和と洋が同居する設計。
これはまさに、
「日本の近代化の象徴」
とも言える空間構成です。
■ 一度は取り壊しの危機もあった
実はこの建物、過去に取り壊されそうになったことがあります。
しかし、
・専門家の助言
・文化的価値の再評価
によって保存されることに。
その結果、
2005年に国の登録有形文化財に指定
されました。
【神田家住宅洋館】
■ 見どころ①:アーチ型の玄関
個人的に一番テンションが上がったのがここ。
丸いアーチの玄関扉。
・やや色褪せたペイント
・木製の質感
・半円の窓
この組み合わせが、
圧倒的に“絵になる”
■ 見どころ②:外階段とバルコニー
外付けのコンクリート階段。
そして、その先にあるバルコニー。
この構造は、
・機能性
・デザイン性
両方を兼ね備えています。
さらに鉄製の手すりが、無機質な美しさを強調しています。
■ 見どころ③:経年劣化が生む美しさ
この建物の魅力は、「古さそのもの」です。
・壁のひび割れ
・黒ずみ
・塗装の剥がれ
これらがすべて、
“味”として成立している
のがすごい。
■ 見どころ④:レンガとの関係性
周辺にはレンガ塀や古い建材が残っています。
これは神田家が建材を扱っていた名残とも言われています。
つまりこの一帯は、
「建材文化のショールーム」
のような役割もあった可能性があります。
【神田家住宅洋館】
■ 加古川の中での位置づけ
加古川には多くの歴史スポットがありますが、
この建物の特徴は明確です。
「商業 × 近代建築 × 洋風文化」
この3つが重なっている点。
観光地として派手ではありませんが、建築好きにはたまらないスポットです。
■ 実際に訪れて感じたこと
正直に言います。
最初は「ちょっと変わった建物」くらいの印象でした。
でも、
・構造を知る
・歴史を知る
・背景を知る
ことで、「見え方が180度変わる」これが文化財の面白さです。
【神田家住宅洋館】
■ ライターまっすんの考察
この建物を見て強く感じたのは、「地方にも近代化の物語がある」ということ。
神戸の異人館のような華やかさはない。
でも、
・商人の挑戦
・文化の取り込み
・技術の融合
これらが詰まっています。
そして何より、「残っていること”自体が価値」です。
もしこの建物がなくなれば、
この地域の歴史の一部も消えてしまう。
だからこそ、
「知る → 見る →残す」
この流れが重要だと感じました。
■ まとめ
神田家住宅洋館は、
・大正時代の近代建築
・レンガとRCの混構造
・商業文化を象徴する建物
・国の登録有形文化財
という価値を持つ、加古川の隠れた名スポットです。
派手さはありません。でも、 “じわっとくる魅力”
があります。加古川を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
【 記事作成日 2026年4月30日 】
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《 下記のポイントは要チェック 》
1. 神田家住宅洋館は大正期の近代建築であり、歴史的価値を理解すべし!
2. 外観はコンクリート風だが実はレンガ造の混構造である点に注目すべし!
3. 商家の応接・商業機能を兼ねた建物としての役割を知るべし!
4. 経年劣化による風合いこそが魅力であり“古さ”を価値として捉えるべし!
5. 地域に残る文化財として「知り・訪れ・残す」意識を持つべし!

【ご当地ライターまっすん】
【加古川ご当地ライター まっすん(増田真人)プロフィール】
高校まで加古川で育ち、大学は東大阪の近畿大学へ進学。人生の約20年間を加古川で過ごしました。
20代から30代前半にかけては大阪・神戸で勤務し、ビジネス経験を積んだ後、2012年より加古川駅前にて「会員制レンタルオフィス ~エリンサーブ~」の立ち上げに参画。
現在は起業支援を軸に活動しながら、複数の事業を同時に展開する“パラレルワーカー”として、地域に根ざした仕事づくりに取り組んでいます。
ご当地ライターとしては、加古川の魅力や人・場所・文化を発信し、地域と人をつなぐ役割を担っています。
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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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