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地元民が語る加古川ネタ知っとう?

加古川市内最古の石造五輪塔がある「報恩寺」を取材してまいりました♪♪

県指定重要文化財の石造十三重塔、加古川市内最古の石造五輪塔が鎮座。

【地元民が語る加古川ネタ知っとう?】は、加古川の地元民だからこそ知るスポットやイベントの情報を突撃取材し、加古川の魅力をバシバシ播州弁で発信していくコーナーです。
県指定文化財 報恩寺
県指定文化財 報恩寺
ども、加古川ご当地ライターのまっすんです。

今回の記事は、平之荘神社と隣接している「報恩寺」を取材してまいりました!!

先日、取材した神社から近道の細道を抜けると出てくるお寺になります。

早速、説明の看板が立っておりましたので、目を通してみましょう♪

----------- ここから -----------

県指定文化財 報恩寺

指定年月日 昭和37年7月16日
所有者・管理者 報恩寺

この塔は、花崗岩製の十三重の層塔で、基礎の左側面に「常勝寺 元応元年己末十一月六日」の銘があり、鎌倉時代後期(1319年)に造立されたことがわかる。

総高が5.64mで、十九尺塔として造立されたものである。

相輪の一部は、後に補修しているが、他の部分は保存がよく、形態もととのっている。

流麗典雅な鎌倉後期の石造遺品として貴重な逸品である。

常勝寺は、当時の塔頭寺院の一つであり、その後、報恩寺と改称されたと考えられる。

平成3年11月 兵庫県教育委員会

----------- ここまで -----------



本殿
本殿
このお寺自体が「県の指定文化財」のようですね。

どおりで、本堂が迫力満点!!

横からみるとこんな感じなのですが、入り口にトラックが停まってたので、確認してみると、お寺全体を改装工事している最中でした。

ブルーの養生シートが確認できますね。

リニューアルされるのが楽しみ♪♪
鐘
こちらが入り口をはいって左手にある鐘ですが、朱色の柱がなんとも格好いいですね!!

こちらも地面に養生が貼ってあるので、塗り替えた直後のようですね。

きれいになると気持ちがいいですね。立派です!!
石棺
石棺
この鐘の手前に、このような石棺がありました。

よくお寺に入る入口で手を洗う場所はありますが、こちらは水がはっていないので、どうやら古いものみたいですね。

近くに看板が立っておりました。
石棺看板
石棺看板
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石棺

この石棺は、くり抜き石棺の身で
この近くの古墳から発見されたものです。

上部 長さ147cm 巾66cm  高さ55cm
下部 長さ147cm 巾65cm

くり抜き部分
上部 長さ124.5cm  巾44cm  深さ295cm
下部 長さ118cm  巾40cm

昭和58年3月 加古川市教育委員会  

----------- ここまで -----------

なるほど。

やはり、近くの古墳から出土したものをここまで持ってきたもののようですね!!

板碑看板
板碑看板
本堂の隣にこのような看板がたっておりましたので、内容をみてみましょう!!

----------- ここから -----------

報恩寺の板碑

この板碑は、古墳時代の石棺材を利用して、弥陀三尊を梵字種子で薬研彫りしたものです。

阿弥陀如来の大きな種子の下に「弘安七」と読める銘文があることから、鎌倉時代の弘安7年(1284)に製造されたことがわかります。

平之荘神社のものをはじめ、この付近には、同様の石棺種子板碑が多く残っています。

昭和20年3月 加古川市教育委員会  

----------- ここまで -----------

板碑
板碑
石にメッセージを書いたものを、石碑というのはよく聞いたことがありますが、こちら板状の石に書いてるので、おそらく、「板碑」と呼んでいるのかと思われます。

結構たくさんありますね。

昔の人は、後世にメッセージをこういう形で残そうとしたんですね!!
こちらの石でできた塔が、このお寺のちょうど真ん中に鎮座しております。

上には、狛犬が乗っていて、変わった形をしていますね。

中国っぽさも感じますが、他のお寺ではなかなか見ない代物です♪
石造遺品看板
石造遺品看板
このお寺は石の造形物が多いので、このように説明されておりました。

----------- ここから -----------

報恩寺の石造遺品

報恩寺には、県指定重要文化財の「十三重の層塔」鎌倉時代後期元応元年(一三一九)をはじめ、五輪塔で銘のあるものでは播磨で最古といわれる鎌倉時代後期正和五年(一三一七)のものの他に、南北朝時代貞治六年(一三六八)、室町時代初期応永十年(一四〇三)のものがあり、その他銘はありませんが、同じ時代のものと思われるものが一基あります。

石仏では、石棺の一面に四体の仏像が彫られたものがあり、南北朝時代文和二年(一三五三)の銘があります。

石碑では、石棺に弥陀三尊種子を刻んだものは、鎌倉時代弘安の年号(一二七八八八)があり、一体の石仏を刻んだものには南北朝時代永徳元年(一三八一)の銘がある。

市内で鎌倉時代から室町時代にかけての石造遺品がこれだけ数多く残されているところは他にありません。

昭和三年三月 加古川市教育委員会  

----------- ここまで -----------

翁石造
翁石造
「報恩寺の石造遺品」は、これだけでも、本当に価値のあるものばかりですね。

お寺に来た際に、ついでに見て回るのもとても楽しいかと思います。

次は、改装が終わったころまたきたいと思います♪

平之荘神社に来た際には、ぜひお立ち寄りくださいませ。

次回の取材をお楽しみに~♪♪

以上、まっすんでした!!

(現地取材日;2018年12月6日)

▼ 「 報恩寺 」が紹介されている動画はこちらから!! ▼
《 下記のポイントは要チェック 》

・ 併設している平之荘神社にも立ち寄るべし!!

・ 
県指定重要文化財の石造十三重塔を確認すべし!!

・ 加古川市内最古の石造五輪塔も確認すべし!!

・ 十一面観世音菩薩を拝むべし!!

・ 秋祭りの時期にあらためてくるべし!!
【 所在地 】 加古川市平荘町上原

【 アクセス 】 神姫バス「小畑口」下車徒歩20分
増田兄弟
増田兄弟
【加古川ご当地ライター まっすん(増田兄弟)のプロフィール】

加古川に生まれ、学生時代はずっと加古川で過ごし大学は東大阪の近畿大学でしたが、加古川から通っておりましたので約20年ぐらい加古川で生まれ育ちました。

その後、大阪・神戸で仕事しておりましたが、2012年から加古川市の委託事業として、加古川駅前に「起業支援型シェアオフィス」の立ち上げに関わり、現在も加古川で働いております。

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