地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、加古川の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

加古川の地域情報サイト「まいぷれ」加古川市

地元民が語る加古川ネタ知っとう?

西条古墳群(尼塚古墳・人塚古墳・行者塚古墳)にある西条廃寺跡を取材してまいりました!!

歴史資源を生かした古代ロマンあふれる史跡公園

【地元民が語る加古川ネタ知っとう?】は、加古川の地元民だからこそ知るスポットやイベントの情報を突撃取材し、加古川の魅力をバシバシ播州弁で発信していくコーナーです。
わがまち加古川60選
わがまち加古川60選
春なのに、今週は夏日で30度近く!!

ども、加古川ご当地ライターのまっすんです。

今回は、「わがまち加古川60選」シリーズの「西条古墳群・西条廃寺」を取材してまいりました!!

一つ目の古墳、「人塚古墳」に早速ございました!!

いつも定番の看板♪♪
このように説明されておりました。

----------- ここから -----------

国指定史跡の西条古墳は前方後円墳の行者塚古墳、円墳の尼塚古墳、ホタテ貝式古墳の人墳古墳と3基の古墳で構成されています。人塚古墳に隣接する西条廃寺は、奈良時代前期の壮大なもので、法隆寺式伽藍配置の市内最古の寺院跡です。出土遺物の九輪・風鐸は復元されて加古川総合文化センターで展示されています。古代ロマンを感じる空間です。       

----------- ここまで -----------

なるほど!!

古墳群なので、たくさん古墳はあったらしいですが、現存しているのは3つのみで、しかも国の史跡。

国の管轄の遺跡ということで、かなり重要な出土品がでてきたみたいですね。

では、細かくみていきましょう♪♪


人塚古墳
人塚古墳
一つ目の古墳、「人塚古墳」はこんな感じです。

「ホタテ貝式古墳」とありましたので、上からみると、ホタテ貝の形をしているみたいですね。

円墳、前方後円墳はよく歴史で勉強しましたが、ホタテ貝式はじめてです。

人塚古墳 石碑
人塚古墳 石碑
「人塚古墳」の説明はこちらの石碑にありました!!

----------- ここから -----------

( 国指定史跡 人塚古墳 )

人塚古墳は直径約60m、高さ12m近くに復元される
造出付円墳です。

造出は墳丘の西方向に取りつくものと想定されますが、
削られた部分が多く、全体の形状は不明です。

墳丘の周囲は、幅約12mの壕で囲まれています。

墳丘は墳頂部と平坦面(テラス)の上下二段になっています。

上段の斜面は竜山石を多く用いた葺石で覆われていますが、
下段の斜面ではみられません。

葺石の一番下には比較的大きな石が使われています。

平坦面(テラス)には、円筒埴輪が列状に並べられていました。

また、各種の形象埴輪も出土しています。

埴輪の特徴などから古墳時代中期(5世紀)に作られたと考えられます。

指定年月日 昭和48年6月18日

----------- ここまで -----------

埴輪がたくさん出土したみたいですね。

あとで説明する西条廃寺と同じ形状の瓦もでてきたということで、その当時の歴史を知るとても貴重な古墳ですね。

まっすんは、学生時代は歴史の授業が苦手でしたが、大人になって歴史にふれると本当に楽しいですね♪♪
西条古墳群
西条古墳群
少し歩いていくと3つの古墳をあわせた総称「西条古墳群」の説明がこのようにありました。

----------- ここから -----------

(国史跡 西条古墳群 案内板)

加古川東岸の台地上に位置する行者塚古墳、人塚古墳、尼塚古墳は、
「西条古墳群」と総称され、昭和48年(1973)年に国史跡に指定されています。

この周辺は、かつて数十基の古墳が点在し、弥生時代終末期の墳丘墓として
著名な西条52号墓も所在していましたが、残念ながら昭和38(1963)年からの
大規模な宅地造成により大部分が消滅しました。

加古川市では、平成6(1994)年に西条古墳群の史跡整備事業を開始し、
具体的な整備計画を策定するため発掘調査を実施しました。

人塚古墳の調査では、墳丘の形状把握を試み、特に開発により
消失したとされる造出の痕跡から、墳丘西寄りに2箇所の造出が
存在した可能性があることがわかりました。

尼塚古墳の調査では、それまで詳細が把握されていなかった
墳丘の形状を捉えることができ、
造出が一つ付く特徴的な墳丘の形状や埴輪の特徴などから、
西条古墳群の首長墓の中でもっとも新しい時期のものであることが判明しました。

古墳が築造された時期は、
前方後円墳の行者塚古墳(5世紀前半)、
造出付円墳の人塚古墳(5世紀前半)と
尼塚古墳(5世紀中頃)の順であり、
この地に連続して築かれた有力な王の墓の様子が明らかになりました。

これらの発掘調査で出土した遺物の一部は、
加古川総合文化センター内の博物館で常設展示しています。

今回の史跡整備事業は、自然の景観を活かしつつ
最小限の補修や盛土を加えることで、
うっそうとした雑木林となっていた場所を、
古墳と自然景観が一体となった
明るい親しみやすい史跡にすることを目的に実施しました。

平成27年12月 加古川市教育委員会

----------- ここまで -----------

国の史跡になったのは、
まっすんが生まれる前ですね。

まっすんまだまだ若い!!笑

整備事業として、なるべく自然を壊さないように、開発されたと記述があります。

その精神は素晴らしいですね。

加古川の現代人も、先人の精神を、受け継いでいきたいですね。
北山公園
北山公園
この「人塚古墳」と、「西条廃寺」を、整備事業で公園にされ、現在は、「北山公園」という名前で地元の方に愛されているそうです。

まっすんが取材に行った時も、桜の時期でしたので、おばあちゃんたちが花見を楽しんでおられました♪♪
塔跡
塔跡
こちらが、「西条廃寺」跡で、3つの舞台のような石台がございました。

左手は、石で積まれた「塔跡」で、右が金堂跡、この奥に「講堂跡」があります。

その当時の建物は想像がつきませんが、出土した瓦が「法隆寺」の瓦とよく似ているそうなので、とても壮大な建築物があったことがイメージできますね。
金堂跡
金堂跡
こちらの石で作られた、金堂跡。

かなり大きいです!!

子供が上にのって、ドッジボールができるぐらいの広さはあります。
西条廃寺 看板
西条廃寺 看板
先ほど説明した、3つの建物跡からなる「西条廃寺」あと「北山公園」はこのような見取り図になっております。

一番奥は広場で、子供が遊べる遊具などをおいた公園もあります。
西条古墳群看板
西条古墳群看板
西条古墳群の3つの古墳の配置はこんな感じになっております。

歩いてでも散策できますが、この日まっすんは、車で回りました。

公園になっているのは、一つ目の「人塚古墳」のみなので、他の2つの古墳をサクッと巡ったあと、北山公園でゆっくりと一休みというコースが最適かなと思いました♪♪
尼塚古墳
尼塚古墳
移動して、こちらが2つめの「甘塚古墳」!!

古墳は下から見るとだいたいこんな感じの小高い丘といった感じなので、やはり今流行りのドローンなどでみるときっと迫力があるでしょうね。

まっすんも取材の腕をあげて、ドローンも勉強していきたいと思います!!笑
尼塚古墳 石碑
尼塚古墳 石碑
古墳の際には、尼塚古墳の説明がございました。

----------- ここから -----------

( 国指定史跡 尼塚古墳 )

尼塚古墳は全長約51.5m、高さ約6mに復原される造出付円墳です。
周囲には幅約7mの壕がめぐらされています。

墳丘は二段につくられており、
上段の斜面は表面を葺石で覆われていますが、
下段にはありません。

葺石には河原石が多く使われていますが、
一番下の基底部分には大きな竜山石が捉えられています。

上段と下段の間には平坦面(テラス)があり、
埴輪が並べられていました。

埴輪の特徴などから古墳時代中期(5世紀)に
位置づけられ、行者塚古墳より新しい時期の古墳と考えられます。

 昭和48年6月18日

----------- ここまで -----------

こちらは、次に紹介する「行者塚古墳」より新しい円墳みたいですね。

しかし昔の人は、王様がなくなればこんな大きな墓を作ったんですね。

現代では、重機などの機械がありますが、すべて手作業でやったと想像すると、ものすごい人の労力がかかったことがわかります。

だからこそ、古墳には味があるんですね。
行者塚古墳
行者塚古墳
最後に3つめの「行者塚古墳」。

こちらが一番大きい、有名な「前方後円墳」のようです。

まっすんの記憶違いでなければ、学生時代に、歴史の授業ででてきたのを覚えています。


説明はこんな感じでございました!!

----------- ここから -----------

平成7年(1995)・平成8年(1996)に行われた行者塚古墳の発掘調査では、多数の竜山石製の葺石や埴輪、朝鮮から伝来した馬具・鉄の材料である鉄テイなどの遺物が見つかったほか、3~4世紀頃の中国製と思われる国内最古級の金胴製の帯金具が出土し、大きな話題となりました。

----------- ここまで -----------

なんか有名な古墳だったので、もしかしたら教科書にも載っていたのかも!?
瓦釜跡
瓦釜跡
やはり貴重な中国との国交がわかるようなものが出土したようですね。

各古墳から出土した貴重な出土品は、東加古川の方にある、「総合文化センター」に展示されているそうです。

まっすんの地元なので、またゆっくり見にいきたいと思います!!

以上、まっすんでした。

次回の、加古川突撃取材をお楽しみに♪♪

(現地取材日;2018年4月9日)
▼ 「西条古墳群・西条廃寺」の紹介動画はこちらから!! ▼
《 下記のポイントは要チェック 》

・ 
わがまち加古川60選!!

・ 古墳3つコンプリートすべし!!

・ 総合文化センターに出土品を見に行くべし!!

・ 寺院の塔跡に登って、歴史を回想すべし!!

・ 北山公園で行楽シーズンに楽しむべし!!
増田兄弟
増田兄弟
【加古川ご当地ライター まっすん(増田兄弟)のプロフィール】

加古川に生まれ、学生時代はずっと加古川で過ごし大学は東大阪の近畿大学でしたが、加古川から通っておりましたので約20年ぐらい加古川で生まれ育ちました。

その後、大阪・神戸で仕事しておりましたが、2012年から加古川市の委託事業として、加古川駅前に「起業支援型シェアオフィス」の立ち上げに関わり、現在も加古川で働いております。


▼ まっすん(増田兄弟)のフェイスブックはこちら!!
▼ まっすん(増田兄弟)のツイッターはこちら!!
▼ まっすん(増田兄弟)の公式サイトはこちら!!
▼ 加古川駅前の起業支援シェアオフィスはこちら!!