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地元民が語る加古川ネタ知っとう?

尾上神社にある八代目の「尾上の松」を取材してまいりました♪♪

謡曲「高砂」に謡われた尾上の松は現在八代目

【地元民が語る加古川ネタ知っとう?】は、加古川の地元民だからこそ知るスポットやイベントの情報を突撃取材し、加古川の魅力をバシバシ播州弁で発信していくコーナーです。
正門
正門
ども、加古川ご当地ライターのまっすんです。

今回は、「わがまち加古川60選」シリーズのひとつ「尾上神社・尾上の松」を取材してまいりました!!

前回の取材の時は、真夏でどこに行っても暑かったですが、9月に入るとめっきり涼しくなりましたね!!

まっすんは、実は9月生まれです。こんないい時期に生まれていました♪笑

その話題は置いといて、今回もとても加古川の魅力的なところの紹介です!!

こちらがその神社の正門!!

堂々の佇まい!!
正面の石柱2本に綱がかかっているのが面白いですね。

そこをくぐっていくと・・・
わがまち加古川60選
わがまち加古川60選
ございました!!

60選の場所には必ずあるこの看板。

ご当地ライターのルーティン「取材は基礎知識を蓄えてから!!」のセオリーに基づき、まずは一読。笑

このように書かれておりました。

----------- ここから -----------

祭神は、海の神様住吉大明神です境内には謡曲高砂に謡われた相生霊桧尾上の松があり現在の松は8代目です国重要文化財の尾上の鐘も代表的な朝鮮鐘として有名です。「尾上の鐘にはその昔海賊に盗まれて海に沈められた後漁師の手によって引き上げられ高野山に

----------- ここまで -----------

のちに紹介する鐘の存在からも、高砂市とゆかりが深い神社だということがわかりますね。

神社の所在は、「加古川市」。

取材していて思いますが、歴史的に、高砂市と加古川市は本当に交わる部分が多いですね。

高砂市は本当に、歴史的なストーリーが深い場所です。

歴史上2度、都を置く構想もあった場所だとか聞いたことがあります。
七代目・尾上の松
七代目・尾上の松
正門を入ると、右手目の前に突如あらわれるのが、古くから謡曲「高砂に謡われた1番の見どころ、「尾上の松」。

60選の看板には8代目とありましたが、こちらの看板には7代目!

おそらく、8代目が正しいような気がします。

近くでお寺を清掃している人にきくと、今まで松が枯れるなどして何代にもわたって、植え替えられているとのこと。

文化元年(1804)に摂州から播州に至る各地名所を図で著した播州名所巡覧図絵にも名所として紹介されていて一つの根から男松(黒松)と女松(赤松)が生えている姿は相生の霊松として信仰を集めているそうです。
本堂
本堂
門を入って正面に見えるのが本堂!!

大きさからもしっかりしたお寺であることが伝わってきます。


最近、まっすんもお寺に行きすぎて、正面に立った感覚で、どんなお寺か感じることができるようになってきました。笑

霊感的な!!笑

どっかでこの能力役立つかな!?笑
大村神社
大村神社
同じ境内に、もうひとつ神社が入っておりました。

正門を入って右手の「尾上の松」の手前に位置しています。

神社の中にいくつか神社が、統合されているところって、よくありますね。

こちらは大村神社とのこと。

看板にはこのように書かれておりました。


----------- ここから -----------

(祭神)

大村神社 大巳貴大神
歳神社  大年大神

由緒

古来、大村神社・歳神社とも旧長田村の地神様として信仰されておりました。

特に大村神社は、「ワーワーの頭」の大村講の神社として信仰されておりました。

大村神社は、旧長田村の北西の旧今福村との境に、歳神社は旧長田村の西の旧養田村との境にそれぞれ鎮座しておりましたが、明治39年官無格神社の合併奨励の通達があり、明治42年10月19日の両者を合併し、旧長田村の崇敬者等の篤志をえ、大村神社の社殿を尾上神社の境内に修理移転し遷座いたしました。

その後、昭和35年に一度修理を致しましたが、平成3年9月の台風19号の猛威により崩壊し、氏子・崇敬者の厚き御篤志を戴き今回本殿修理工事にあたせて、改築を計画し平成4年12月25日に竣工。

-------- ここまで -----------

やはり、別の神様で、天災をきっかけに移築されてきたようですね。
片枝の松(正面)
片枝の松(正面)
尾上の松とは別にある、正門を入って左前方にある「片枝の松」がこちら!!

看板にはこのように。

----------- ここから -----------

(都恋しき片枝の松)

神功皇后のみあとをしたって
枝葉ことごとく東に向って張ったといわれる。

その形状は、あたかも龍のうずくまった様にて、千戴霜におごる色深く、誠に希世の老松であったが、昭和二十四年枯死。

現在は三代目である。

三代目 片枝の松 献木
近江絹絲紡績株式会社 加古川工場

----------- ここまで -----------

こちらの木は3代目のようですが、地元の企業が寄付のような形で新しくなったようですね。

正面から見るとわかりませんが、「龍」のような形をしているとのことで、まわってみると・・・
片枝の松(横)
片枝の松(横)
こちらが、横から見た感じ!!

確かに、横に長く「龍」に見えます。

左が首で、天を仰いでいる感じかな!?

こんな迫力のある松は、生まれてはじめてみました!!

「尾上の松」だけなく、こちらの松も要チェックです。
石碑(尾上の松)
石碑(尾上の松)
正門を入って、左手にそれぞれの松の石碑が立っております。

高砂市とのゆかりを感じさせる、立派なものです。
石碑(片枝の松)
石碑(片枝の松)
最近は、ただの看板で済ませてしまっているスポットも多いですが、このように石碑として残っていると、また尊厳を感じることができます。

松もお庭も、かなりしっかり手入れが行き届いていて、神社全体がとても気持ちがいいです。
銅鐘
銅鐘
神社の奥に進んでいくと、何やら洋館??百葉箱!?のような建物が!!

近寄って看板をみてみると。
銅鐘(看板)
銅鐘(看板)
なんと、国の指定の重要文化材が眠っているとのこと!!

----------- ここから -----------

国指定重要文化財 銅鐘(どうしょう・尾上の鐘) 1口(こう)

高 123.5cm  口径 73.5cm  高麗時代(11世紀)
所有者・管理者 尾上神社 指定年月日 明治34年8月2日

「高砂の尾上の鐘の音すなり 暁かけて霜や置くらん」と千載集に詠まれた尾上の鐘は、古来、尾上の松とともに人々に広く賞賛された名鐘である。

上下に幅広の帯をつけ、乳廊を豊かにとっている。

袈裟襷による区画はなく、広い空地の部分中央に光背を負って蓮台に坐った如来が一体浮彫りされ、頭上に天蓋が浮び、左右に各々3個の小さな楽器が紐を翻し飛んでいる。

更にその左右に一体ずつの天女が、中央の如来を奉安するかのように寄り添っていく。

誠に優美典麗な図様である。

全体の形、龍頭部、上下帯の様子等とともに朝鮮鐘の典型を示している。

同じ鋳型で造られた在盤渉調(洋楽のシ音に近似)であるが、わずかに割れ目がありその音色を聞くことができない。

----------- ここまで -----------

中は、扉が閉まっており、見ることができませんでしたが、どうやら、鐘にヒビが入っているので、叩くことができず今となっては、音色をきくことができないようですね。残念。

中の鐘がお披露目される時があれば、ぜひみてみたいです。

こんなところに、国の重要文化財。国宝・鶴林寺に継ぐ加古川の宝ですね。
筆塚
筆塚
隣には、「筆塚」がありました。

特に説明などはありませんでしたが、文才がある方の出身地!?

お寺で、筆塚は何箇所かみたことがあります。
裏門
裏門
こちらが裏の門になりますが、表の正門からでもどちらからでも、当然、中の松は見ることができます。

今回紹介させていただいた順路で見るのあれば、反対側の正門から入ってみることをお勧めします。

このお寺とつながりのある高砂市は海に面しているので、海にまつわるストーリーやエピソードが残っていて、加古川とのつながりがとても面白いです。

今回の尾上神社も、見どころいっぱい!!

次のお休みにでも、涼しくなってきたので、散歩がてらいかれてはいかがでしょうか!?

以上、まっすんのレポートでした。

次回のスポットお楽しみに♪♪

(現地取材日;2017年9月4日)
▼ 「尾上神社・尾上の松」の紹介動画はこちらから!! ▼
《 下記のポイントは要チェック 》

・ わがまち加古川60選

・ 国重要文化材の「尾上の鐘」のひび割れを見るべし!!

・ 八代目の霊松を拝むべし!!

・ 龍がうずくまったように見える「片枝の松」を見るべし!!

・ 「筆塚供養祭」に参加すべし!! 
【 所在地 】 尾上町長田518

【 アクセス 】 かこバス「尾上市民センター前」下車すぐ
【加古川ご当地ライター まっすん(増田兄弟)のプロフィール】

加古川に生まれ、学生時代はずっと加古川で過ごし大学は東大阪の近畿大学でしたが、加古川から通っておりましたので約20年ぐらい加古川で生まれ育ちました。

その後、大阪・神戸で仕事しておりましたが、2012年から加古川市の委託事業として、加古川駅前に「起業支援型シェアオフィス」の立ち上げに関わり、現在も加古川で働いております。


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