こんにちは。

加古川市野口町の浜屋鍼灸院です。

今回の相談は、「喘息）」です



【喘息のご相談】

なぜ喘息は１度なったら治らないのですか？ 小児喘息は成長とともに治る？ 大人の喘息は治らない？


【回答】

喘息はアレルギー疾患といわれ、一種の体質性の疾患とされています。
小児喘息は、基本的に成長と共に治まることがほとんどです。

成長するに従い、肺の機能も
強化されていきますので、大体治まります。

大人の場合、喘息の症状は複雑に絡んでいます。
私が診てきた中で、「肺・腎・肝」が
主に関係していると診ています。

東洋医学では、肺は当然呼吸をする臓腑ですが、
特に吐く息と関係すると考えています。
そして、吸う息は腎と関係が深いと捉えており、
深く息が吸えないのは腎の働きと考えます。

アレルギー疾患全般にですが、
基本的は炎症を起こし腫れたり、赤くなったりします。

気管支でそのような状態になれば、喘息となります。

炎症を起こすのは、血液の状態が悪いからです。

血液の状態が悪い（汚れている）のは、
血液浄化作用である腎の働きが悪いからと捉えます。

現代医学的に診ても、副腎からはステロイドホルモンが出ています。

つまり、天然のステロイドホルモンが出にくい状態になっていると、
炎症が起こりやすくなります。

ですから、炎症を治めるためには、
根本的には腎の強化が必要だということです。

あとは、肝との関係。
肝はストレスに対抗する臓器ですが、
過度のストレスがかかると肝も疲れてしまいます。

肝（木）と肺（金）は、相関関係にあり、
肝が負担すると肺にも影響を与えます。
（解剖学的にも、肺と肝は近い。
ちなみに、肝が腫れると、咳が治まらなくなることもある）

現代医学的にいうと、
自律神経のバランスが崩れる状態となり、様々な症状を引き起こします。

私は、このように主に3つの臓器が関連しており、
喘息を引き起こしていると診ています。


大人の喘息はが治らない訳ではありませんが、
根気よく治療を続ける必要があります。

その他に、
睡眠不足にならない・体を適度に動かす・偏食をしないなども
必要になります。



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